文京区小日向,切支丹屋敷跡  (2017年4月) 



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遠藤周作の小説『沈黙』,およびマーティン・スコセッシ監督の映画
「沈黙 ー サイレンス ー」のモデル,ジュゼッペ・キアラ神父. 
彼が晩年幽閉されていたという「切支丹屋敷(キリシタンやしき)」
の史跡が,小石川の近くにある.(地図は Google map)

BOSCO LINK のページより)

史跡と言っても,道端に石碑と説明板があるだけ.









なんでもない住宅街の一角である.









石碑の後ろの説明板.
文中のシドッティ神父は,1709年〜1714年にキリシタン屋敷
に収容されていた.キアラ神父の収容は,それより前の
1643年〜1685年.






同上,英文の説明.









石碑の左側,建物の壁の赤矢印のところに,遺跡に関連する
朝日新聞の「天声人語」の記事のコピーが掲示してあった.
(次の図)







2017年1月24日の,朝日新聞,天声人語の記事.
(調布の墓碑の写真は後出)








本当の遺跡は,石碑の向かい側のマンションの地下に眠る.
遺跡発掘の説明文がある.








遺跡の名称は「小日向1丁目東遺跡」.









このあたりは縄文時代からずっと人が住んでいたという.









写真1: 全景
写真2,3: 弥生時代の遺跡・遺品
写真6: キリシタン屋敷の墓地跡







第2図: 江戸後期の,幕臣の屋敷地図.









第1図: 現在の地図.
第5図: 元禄以降の切支丹屋敷図.








「3基の墓が見つかったが,今後の調査に期待する」とあったが,
その調査の結果が,先程の住宅の壁面(赤矢印)に掲示してあった.








説明文全景.









DNA鑑定の結果と,埋葬状態の図.









1基は,前出のシドッティ神父の墓である可能性が高いこと
がわかった.
(キアラ神父は火葬され,無量院の墓地に葬られた.)







図で「茗荷谷駅」とあるところは,地下鉄丸ノ内線の操車場.









『沈黙』のモデル,キアラ神父の墓は,調布市のカトリック調布
教会の中にある.これは,無量院墓地,雑司が谷墓地を経て,
カトリック,サレジオ学院に移されたものである.
(図は Google map)






墓は,カトリック調布教会,チマッティ神父記念館
(資料館)の右にある.








墓に刻まれた戒名は「入専浄真信士」.
「入専」はジュゼッペ.























カトリック教会の,関連ホームページ:
 Christian Today
 サレジオ修道会ニュース